日本の未来を考えるブログ

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グローバル教育は何歳から始めるものなのか?

グローバル教育では、英語教育や異文化セッションといったプログラムが提供されていますが、何歳から始めるべきかについては、議論が分かれています。幼児教育を強調する人もいれば、幼児でちゃんと国語を抑えた上で、中高年になったらグローバル教育をすべきという人もいます。今回はそんなグローバル教育の適正年齢について解説します。

 

まず、語学や異文化コミュニケーション能力を重視するならば、早い段階からのグローバル教育は有効になってきます。9~11歳ごろからの英語教育がベストと言われており、英語を学びながら多文化教育や異文化理解を深めていくスタイルも有用となっているようです。

参考:「英語教育は「何歳から始めるべき?」米国務省データから判明。」(ホウドウキョクホームページより)

 

中高一貫で早い段階からグローバル教育を実施している加藤学園暁秀高校(静岡県)では高校卒業時に世界トップランク大学への入学も可能になっているという結果を出しています。海外大学への合格が全てというわけではないですが、グローバル教育の効果を表す一つの事例として捉えられるでしょう。

 

加藤学園暁秀中学校・高等学校の大学合格実績

 

語学教育等は早めでの実施が有効というデータがありますが、国際理解教育や宗教問題、民族問題といったグローバルな課題に対してはいつから始めても良いと言えるでしょう。大学としてもグローバル教育専門課程を擁しておりますし、生涯教育課程で国際理解のカリキュラムを有している大学は数多いです。

 

「グローバル教育=英語が出来る」ではないのか?

グローバル教育と英語は切っても切れない関係にあると言えます。そのためか、グローバル「教育は英語が出来ればそれでよい。」という考え方もあるようです。しかし、果たしてそうなのでしょうか?英語だけでなく、自国文化や付随した教養もないとコミュニケーションはできません。今回は英語教育だけではないグローバル教育の本質について解説します。

まずはこちらをご覧ください。海外駐在員に求められる素養についての研究結果ですが、海外の現地で活躍するためには英語ではなく、経営知識、リーダーシップ、柔軟な行動、現地文化の理解となっており、「英語」は出てきません。どれだけ現地に密着できるかが求められるのです。これだけでも、英語はあくまでもツールであり、コミュニケーションの素地となる知識と経験がなければコミュニケーションができないのです。

 

加えて、政府としても英語教育の中で語学偏重にならないようにと見解を示しており、英語を使いながら、自国文化を理解しグローバルなコンテクストの中でのコミュニケーションができねばならないと考えているのです。

 

このように、英語至上主義ではなく、英語を用いつつも教養や知識を兼ね備えてグローバルに活躍することがグローバル教育で求められているのです。