日本の未来を考えるブログ

人口のピークはとっくに過ぎて、生産人口がどんどん減っていく日本。これからどうなっていくのか考えるブログ

最近、よく聞く「グローバル教育」とは何か?

グローバル教育と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?英語、MBA、海外留学と様々なキーワードが連想できますが、1つの側面だけでは説明しきれない性質を持っています。今回はそんなグローバル教育について徹底解説します。

 

グローバル教育は1960年代~1970年代に掛けてアメリカ合衆国で生まれた概念です。背景としては、ベトナム戦争に敗北たことにより、その傲慢な覇権主義を見直そうとして世界視点で物事を考える発想を身につけるために提唱されました。

 

具体的には、人権・紛争防止・異文化理解・環境問題・人種問題・貧困撲滅・宗教問題・先進国と発展途上国の対立といったテーマを介して世界規模で課題解決をアプローチする教育手法となっています。第二次世界大戦前後の自国だけ発展すればよいという考えではなく、世界市民としての発想を持つことを目的としているのです。それゆえ、リベラルアーツ(多くのテーマを同時に扱う)としての特徴を持ちつつ、テーマに沿って国際理解ができるようになっております。

 

日本でも歴史問題を筆頭に貿易を通じた諸外国との付き合いや移民問題など世界と切り離せない課題が頻出しつつあるので、グローバル教育が導入されるようになってきました。

 

では、グローバル教育は、なぜ必要なのでしょうか?少子高齢化移民問題、宗教と国の関係と様々な要因がありますが、今回はグローバル教育が必要とされる理由をいくつかの側面から解説します。

 

まず、グローバル教育が必要な理由としては、グローバリゼーションの進展が挙げられるでしょう。インターネットの普及・全世界を繋ぐ交通網の整備により、国境を越えた人・モノ・カネの行き来が盛んになり、個人間でもすぐにつながることができるようになりました。そんな中で共通言語である英語が使えなかったら、コミュニケーションも取れませんし、将来的な顧客も失いかねません。また、宗教的にも無知によってヒンドゥー教徒イスラム教徒に牛・豚など提供してしまったら宗教的な問題になりかねません。グローバル教育は異文化理解・コミュニケーションの相互促進の観点から必要とされているのです。小学校で英語が必修化されているのも、その潮流といえるでしょう。

 

そして、日本の少子高齢化と人口減少が挙げられます。子供の数が少なくなり、人口減少が深刻になっていく中、国内だけではビジネスが成り立たない企業がどんどん国外に出ていくことが予想されます。更に、減った人口を海外からの移民で補う意見も出てきています。そうなると異文化教育・英語教育は様々なバックグラウンドを持つ人々との競争を勝ち抜くための必須なものとなっていくでしょう。